【 当ページ内リンクには協賛リンクを含む場合がございます 】
【 当ページ内リンクには協賛リンクを含む場合がございます 】

ショック・ドクトリン – ナオミ・クライン〜大惨事に便乗する資本主義

文芸

ナオミ・クラインの提唱する「ショック・ドクトリン」

大惨事の裏で資本家・多国籍企業らによる荒稼ぎが忍び寄るその流れを指摘

デジタルテクノロジーが発達したことで情報伝達の速度はとてつもなく早くなり、そこで情報の操作が行われる

国民・消費者・個人がこの流れに抗うことはできるのか

ショック・ドクトリンとは

「ショック・ドクトリン」とは、なかなか聞き馴染みのない言葉

まぁ「ショック」はいいとしても「ドクトリン」はなかなか耳にすることもない

そこで、まずは言葉の意味から掘り下げてみます

ショックとは?
・人体や物が受ける物理的な衝撃
・予期しない事態にあい、心が動揺すること。衝撃

ドクトリン(doctrine)とは?
・教義、主義
・政策上の原則などを示した教書
・軍隊の活動を調整しながら運用するための指針となる基本原則

とまぁ、なんとなく解ったようなそうでないような(笑)

で、NHKテキスト100分 de 名著の表紙をめくった1ページ目のカラーページから引用させていただきます

「ジャーナリストのナオミ・クラインは、『政府にとって”大惨事”(ショック)は、民衆を思いのままに支配する”政策”(ドクトリン)を実行に移す、絶好のチャンスである』という。」

ここでは、大惨事政策と解釈しておけば良さそうです

大惨事が起きた時、資本家・多国籍企業など金持ちサイドにとって都合の良い仕組みの構築を、国民・消費者、個人に指摘されることなく密かに行う

この一連の流れをショック・ドクトリンと受け取ればいいのかな?と思います

いや、もう、ほんと、このショック・ドクトリンにまつわる本はどれも内容が重いの(笑)

ナオミ・クラインの著作「ショック・ドクトリン」は上下巻に分かれるほどのボリュームで、海外の例を詳しく盛り込んだ内容になっていて、堤未果さんの「堤未果のショックドクトリン」は、海外の例に加え日本での事例も加えることでより身近に読むことが出来ます

「ショック・ドクトリン」という言葉に興味を持っていただけた人は、まずNHKテキスト100分 de で名著2023年6月号から手にとっていただければ、全体を見渡すようにショック・ドクトリンについて吸収することができると思います

その上でさらに興味がやまなければ、「堤未果のショックドクトリン」(幻冬舎新書)に進めば、日本国内の事例も扱われていますので、身近に感じながら読み進められると思います
オーディオブック.jpでチェック!
堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法

それでもいよいよ歯止めが効かない……ということでしたら(笑)ナオミ・クラインさんの「ショック・ドクトリン」に手を出す時が来たってことですw