曲作りの超初心者が、まずはじめに手を付けるといいな…と思う方法をご紹介
超初心者の前提として、楽器未経験・理論もよく解らない・でもカラオケで唄っている時にハズしたら気付けるくらいの音感はある…といった感じの人を想定して、初めて曲を作るならここから始めてみましょう!といった方向になります
では、さっそくいってみましょう!
曲作りの第一歩
曲作り…といってもいきなりメロディに手を付けるのは得策ではない
冒頭で想定した感じの人であれば、ある程度歌は唄えるのだろうが、予備知識のないまま作り始めてしまうと独創的になりすぎて、後々のアレンジが大変になってしまう
そうならたいためにも、まずはリズム遊びを経験して、曲の土台をしっかりと組み立てられるようになって欲しい
リズムから入るのは、比較的予備知識を要しない…ということもある
スケールの知識、コードの知識など、知っていれば断然便利ではあるけど、いきなりそんなことから押し付けられては楽しくない
追々必要になってくることはあるけど、それは必要になった時、興味が湧いてきた時に譲っておこう
ただ、リズム遊びを楽しむにしても最低限知っておいて欲しいいことがある
それは、曲の構成について
曲の構成
曲…といいましょうか、ポピュラーソングといったカテゴリーでいいんやろか?
能動的に聴きにいくのではなく、あちこちから聴こえてくるような曲の多くは一定の構成を繰り返して組み立てられている
A – B
A – A’ – B
A – B – C
A – B – C – A
A – A’ – B – C
A – A’ – B – C – A
A – A’ – B – C – D
ヴァース、ブリッジ、コーラス、さび、大さび…といった言葉で表現されることもあります
どれがいいのか?なんて優劣はなく、どんな表現をするのか?で必然的に導かれていくものと捉えておいてください
2つのセクションを繰り返したいなら[A – B]の構成になるわけです
{A – B}{A – B}{A – B}{A – B}{B}{B}
イントロ、歌、歌、間奏、サビの繰り返し…といった曲
ちょっと表現したいフレーズが溢れ出したなら
{C}{A – A’ – B – C – D}{A – B – C }{A – B}{C}{C}{C}
イントロ、歌、歌、間奏、サビの繰り返し…といった曲
テーマになるフレーズを4小節、もしくは8小節をひとつのセクションとしてまとめ、発展させてゆく
発展しっぱなしではなく、頭に戻って繰り返すことでテーマのフレーズが耳に残るように聴いてもらえるように積み重ねる
こうやって構成の積み重なった曲を組み立ててゆくのだ
構成を踏まえて展開
リズムパートから手を着けるのが、理屈を後回しにして感性で作ることが出来る
が、しかし、闇雲にリズムを刻み続ければいい…というものでもない
だから、曲には構成があって、それだけは今から意識して欲しくてそのお話をしました
構成を意識しておくことで、あとからメロディーやハーモニーを無理なく重ねることが出来る(無理なく…といっても産みの苦しみは避けられませんがw)
あらかじめこの部分には同じメロディーが重なるんだ…とイメージできれば、それを踏まえたリズムを刻むことが出来る
同じメロディーでもコードやリズムの刻み方で、聴こえ方…雰囲気・イメージを変えることが出来る
そんな事を、既存の曲、なんならあなたの好きな曲達を、構成を意識しつつ聴いてみると、これまで見えてこなかったアンサンブルの妙を楽しめるようになるキッカケのひとつにもなるかもしれませんね
まとめ
曲の中にはいくつかのセクションがあって、それらセクションを並べ替えたり繰り返したりして連ねることで組み上がっているのだと、そんな構造を踏まえることで聴くときにも視点を変えることが出来るし、曲を作るときにもあとあとの作業にも影響を与えることになる
また、曲というものは安定と不安定の繰り返しなんですよ…ってお話もやっておきたかったのですが(笑)、構成のお話だけで1,700文字を超えてしまいましたし、実演もあったほうが解りやすいでしょうから次の機会に委ねたいと思います
とにかく、曲をセクションに分けて構造を推理する…といった音楽の聴き方を意識して聴くことも試して欲しいものです
きっと新しい世界が広がるはず
そして、その新しい世界は曲作りにもつながるはずなのです
ではノシ