【 当ページ内リンクには協賛リンクを含む場合がございます 】
【 当ページ内リンクには協賛リンクを含む場合がございます 】

『猫河原家の人びと― 一家全員、名探偵―』青柳碧人 〜 家族で推理!名探偵一家の奇妙な日常

文芸

ミステリー好きが高じて、一家全員が名探偵と化した猫河原家。彼らの日常を描いた『猫河原家の人びと』は、推理小説の常識を覆す斬新なアプローチで読者を魅了します。

あらすじと見どころ

物語の主人公は、猫河原家の末っ子である女子大生。両親と兄弟姉妹の6人家族の中で、唯一「名探偵なんて大っ嫌い!」と思っている彼女を中心に、家族の奇妙な日常が描かれます。

見どころは、夕食前に開かれる「捜査会議」。刑事である父親が持ち帰る事件について、家族全員が独自の推理を披露し合います。面白い推理をした人には、母親がご飯をよそってくれるという独特のルールも。

作者や背景情報

著者の青柳碧人は、「浜村渚の計算ノート」シリーズや「ヘンたて」シリーズなど、ユニークな設定のミステリーを多数執筆しています。複数の人物が意見を出し合って事件解決に至る展開を好む傾向があり、本作もその延長線上にあると言えます。

読後の感想と評価

本作は、従来のミステリーの枠にとらわれない自由な発想が光ります。真相よりも推理の過程を楽しむ姿勢や、ハズれた推理も肯定的に捉える姿勢は、ミステリーファンに新鮮な驚きを与えるでしょう。

おすすめポイント・対象読者

ミステリーマニアはもちろん、家族の会話を楽しむような日常系の小説が好きな読者にもおすすめです。従来のミステリーに飽き足らない方や、推理小説を肩の力を抜いて楽しみたい方に特に適しています。

類似作品の紹介

青柳碧人の他作品である「浜村渚の計算ノート」シリーズも、本作と同様にユニークな設定のミステリーを楽しめます。また、多重解決ミステリーの古典として、アントニー・バークリーの『毒入りチョコレート事件』も関連作品として挙げられます。

Amazonで見る(AdLink)
浜村渚の計算ノート」シリーズ検索一覧

Rakutenブックスで見る(AdLink)
浜村渚の計算ノート」シリーズ検索一覧

まとめ

『猫河原家の人びと』は、ミステリーの常識を覆し、推理の楽しさを新たな角度から描き出した作品です。家族の絆や日常の面白さも織り交ぜながら、読者を楽しませてくれる一冊となっています。