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『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』- 青柳碧人 〜 童話の世界で、謎が解き放たれる

文芸

童話の世界に潜む闇を鮮やかに描き出す、青柳碧人による斬新なミステリー小説『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』。おなじみの西洋童話キャラクターたちが、思いもよらない事件に巻き込まれていく本作は、読者を驚きと謎解きの旅へと誘います。

あらすじと見どころ

主人公の赤ずきんが旅の途中で出会う様々な童話の登場人物たち。シンデレラ、ヘンゼルとグレーテル、眠り姫など、誰もが知る物語の舞台で次々と起こる不可解な事件。赤ずきんは持ち前の推理力を駆使して、各話完結形式で謎を解き明かしていきます。

見どころは、童話の世界観を巧みに活かしたミステリー要素。例えば、シンデレラの物語では魔法で変身した馬車が元に戻ることを利用したトリックや、ガラスの靴が魔法で消えない理由を独自の解釈で説明するなど、想像力豊かな設定が随所に散りばめられています。

作者や背景情報

青柳碧人は、日本の昔話をミステリーで読み解いた『むかしむかしあるところに、死体がありました。』でベストセラー作家となりました。本作はその続編として、西洋童話を題材に選んでいます。

作者は、童話の登場人物たちの隠された一面を描くことで、読者に新たな視点を提供しています。「正直じいさん」のような典型的なキャラクターも、実際はもっと複雑な性格を持っているのではないかという洞察が、本作の独特な世界観を生み出しています。

読後の感想と評価

本作は、ミステリーとギャグのバランスが絶妙で、わかりやすいストーリー展開ながら、意外性に富んだ展開が楽しめます。童話の世界観を崩さずに、そこに巧妙なトリックを組み込む作者の技量は見事です。

おすすめポイント・対象読者

童話好きはもちろん、本格ミステリーファンにもおすすめです。familiar な物語に新たな解釈を加える楽しさと、論理的な謎解きの面白さを両立させている点が魅力です。また、ブラックユーモアを楽しめる読者にも特におすすめです。

類似作品の紹介

同作者による『むかしむかしあるところに、死体がありました。』や、続編の『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。』も、同様のコンセプトで楽しめる作品です。

まとめ

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』は、童話の世界にミステリーの要素を巧みに織り交ぜた独創的な作品です。familiar な物語に新たな視点を加えることで、読者に驚きと楽しさを提供しています。童話とミステリーの意外な組み合わせが生み出す新しい物語世界を、ぜひ体験してみてください。