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#真相をお話しします – 結城真一郎 著 〜 謎解きの新境地を切り開く、SNS時代のミステリー傑作

文芸

現代のSNS文化と本格ミステリーが融合した画期的な短編集、結城真一郎著『#真相をお話しします』をご紹介します。
「真実とは何か?」をテーマに、人間心理の奥深さを描き出すミステリー小説が『真相をお話しします』です。巧妙な伏線、そして意外な展開の連続が読者をページの最後まで引き込み、真相にたどり着いたときの驚きを味わわせます。

あらすじと見どころ

本書は5つの短編から構成されており、それぞれがSNSやデジタル技術と密接に関わる斬新な設定を持っています。特に表題作「#真相をお話しします」では、SNSを通じて展開される謎解きの過程が鮮やかに描かれ、読者を惹きつけます。各作品で繰り広げられる緻密なトリックと意外性に富んだ展開は、本格ミステリーファンを満足させるでしょう。

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#真相をお話しします

5つの物語が織りなす、デジタル時代の人間ドラマ
「惨者面談」
家庭教師の仲介営業マンとしてしのぎを削る大学生が、とある家族の異変に気がついて……。
「ヤリモク」
娘のパパ活を案じる一方、マッチングアプリでの出会いをやめられない、中年男が辿る顛末とは。
「パンドラ」
不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。そこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る〈娘〉が現れる。
「三角奸計」
リモート飲み会に興じる腐れ縁三人組。でも、久しぶりの「再会」にはある思惑が……。
第74回 推理作家協会賞〈短編部門〉受賞作
「#拡散希望」
島育ちの仲良し小学生四人組。人気YouTuberを夢見た三年前。そう、あの日から全てははじまった――。
公式サイトより引用

作者や背景情報

1991年生まれの結城真一郎は、デビュー作『名もなき星の哀歌』で第5回新潮ミステリー大賞を受賞し、一躍注目を集めました。本書に収録された「#拡散希望」は第74回日本推理作家協会賞短編部門を受賞しており、彼の才能が高く評価されていることがうかがえます

読後の感想と評価

『真相をお話しします』は、一気読み必至の小説です。多層的な構成と心理描写が見事でありながらも、複雑すぎず読みやすい点が魅力です。読者の先入観を巧みに利用する展開が見どころで、読み終えた後には思わず最初から読み返したくなるでしょう。

おすすめポイント・対象読者

ミステリー小説やサスペンスが好きな方、伏線回収の巧みさを味わいたい方におすすめです。また、事件や物語の「真実」を探ることに興味のある読者にも楽しんでもらえるでしょう。さらに、心理描写の豊かな作品を求めている人にはぴったりです。

類似作品の紹介

本書の独自性は、SNSを中心としたデジタル文化と本格ミステリーの融合にあります。東野圭吾の『パラレルワールド・ラブストーリー』や、三上延の『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズなど、現代的な要素を取り入れたミステリーと比較しても、その斬新さは際立っています。

まとめ

『真相をお話しします』は、人間の心理と真実の多面性を鋭く描いた優れたミステリー小説です。真実を知ることの難しさ、そしてその背後にある人間関係の複雑さに思いを馳せるきっかけを与えてくれるでしょう。ラストのどんでん返しに驚くと同時に、「真実とは何か」を考えさせられる一冊です。

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