楽器も弾けないズブの素人に曲なんて作れるのだろうか?
その答えは「Yes!」
ただし、ヒット曲や歴史に名を刻む曲を作れると言ってない(笑)
そりゃそうだ
初めて作った曲がいきなりヒットチャートを駆け上るような事があったら、音楽業界はひっくり返ってしまうだろう
しかし、絶対作れないとも言い切れない
その方が希望が持てるってもんだ
曲とは
曲の三大要素ってのが大抵の作曲教本にまず書かれている
・リズム
・メロディ
・ハーモニー
これがそうだ
まずはこの3つの単語を覚えて欲しい
乱暴な言い方をしてしまえば、この3つの要素を兼ね備えた音は「曲」と呼ばれるのだ
ギターやピアノによる弾き語りの歌…コレは立派な「曲」と言える
ギターやピアノがリズミカルにコードを刻むことで[リズム]と[ハーモニー]を担い、歌がメロディを受け持っている
その歌に感動的な歌詞が乗っていようが、ただ「あ〜♪」とか「う〜♪」や、ハミングだったとしてもそれは関係ない
ハーモニーはらむやみにハミ出すことのないメロディを奏でていたなら、「曲」の要素を満たしているのだ
これが「曲」なのだ
曲の要
曲には3つの要素「リズム」「メロディー」「ハーモニー」が必要だと示した
ここでそれぞれの要素について考えて欲しい
はたして要となる要素はどれか?
…
…
…
お解りいただけただろうか?
曲の要となるのは「メロディー」
著作権法の中で
第一章 総則 >> 第一節 通則 >> (定義)第二条 一 著作物
には、
一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
と定義されています
大事なところ…「創作的に表現」という部分
「創作」という言葉は、新しいものをつくり出すこと…という意味
曲の要素の中で創作的に表現できるのが「メロディー」…主旋律ということになる
堅苦しい表現をヤメにすると、パクリかどうかを判断するのはリズムやハーモニーではなくてメロディー…ということなのだ
もちろん、曲を幅広く聴いてもらうためにリズムやハーモニーにも凝った表現を詰め込むことになる
しかし、あくまでも著作権で保護を検討する際、主旋律を中心に比較されるのだ
つまり曲の要は主旋律になる
三大要素の性質比較
3つの要素「リズム」「メロディー」「ハーモニー」の中で、理屈だけで組み立てられないのはどれだろう?
それはメロディー
もちろんリズムやハーモニーにも理屈以外のひらめきが込められることはある
しかし、メロディーだけは理屈だけで組み上げられたものは、人の心を打つことは難しい…ハズ(笑)
メロディーだって理屈が役に立つことはもちろん多い
しかし、メロディだけは理屈のその先が必要なのだ
なので[曲作り=メロディー作り]とここでは強引に押し通したい
リズムやハーモニーはあくまでもアレンジ…編曲の領域なのだ
曲の要素としてはリズムやハーモニーも不可欠ではあるが、一番搾り出さなくてはいけないのがメロディー
メロディーが骨組みで、リズムやハーモニーはその骨組みを支える肉といえる
曲を作るということは…
リズムから主旋律を導き出したり、ハーモニーから主旋律を導き出したり、なんならリフレインひとつを繰り返しながら主旋律を導き出したりと、メロディーを紡ぎ出す方法は多岐にわたる
聴く側の立場になって考えた時、このリズムのキメ・ブレイクがたまらんのじゃ…とか、このイントロのアンサンブルがこの曲の真髄なのじゃ…とか、曲のいいところ…褒め称えるとき、曲の一部を切り取って称賛することもあるでしょう
しかし、あくまでも曲の中心はメロディーなのだ
だから、曲を作る…ということはあくまでもメロディーを紡ぎ出すことなのだ…と重ね重ね記しておきたい
まとめ
曲作りはメロディー作り
場合によってはリズムパートだけを求められることもあるでしょう
劇伴の依頼などでは、リズムのないフワ〜っとしたコードだけを求められる場合もある
なんなら、不規則でリズムを刻んでいるとは言えない効果音のようなものを求められるかもしれない
それらは、ここでは曲とは呼ばないことにする
(しかし、以来の中では1曲と数えられる)
だって主旋律がないんだもの
で、超初心者向けの曲作り=メロディ作りの方法
そんなものはない(笑)
メロディ作りの方法なんて人に教えられて身に付けるものではなく、自分で紆余曲折を繰り返して見つけ出すのなのだ
だって、どんな方法が自分に向いているなんて、他人がロクな情報もなしに判るわけがないのだから
あなたは、あなたのやりたいようにやればいい
って、そんな終わり方したら身も蓋もないので、次回は、まず真っ先にやったほうがいい方法なんてご紹介できれば…と思います
ではノシ