【 当ページ内リンクには協賛リンクを含む場合がございます 】
【 当ページ内リンクには協賛リンクを含む場合がございます 】

アマテラスの暗号 – 伊勢谷武 著作〜散りばめられた史実をかい潜ってしたためられる物語

文芸

学生時代にはとんと興味を持てなかった日本の歴史に今頃興味を持ち、現代語訳「古事記」や国史 教科書を読み漁っている今日このごろ

本棚の背表紙に惹きつけられたのが「アマテラスの暗号」というタイトル

アマテラス……これはもう、古事記でよく見かけたキーワードではないですか(笑)

はたしてどんなストーリーが待っているのだろう

「和製ダ・ヴィンチ・コード」なんて言ってしまうと、安っぽくなりすぎて著者の伊勢谷武先生は嫌がられるだろうか

とはいえ、ダン・ブラウン(「ダ・ヴィンチ・コード」の著者)がお気に入りの小説家であり、ちょうど現代語訳「古事記」(竹田恒泰 著作)を読み終え、新たに教科書検定を合格した国史 教科書を読んでいる途中のわたしにとって、この「アマテラスの暗号(伊勢谷武 著作)」に吸い寄せられたことに、不思議な縁を感じても悪くはなかろう(実際のところピン!とは来ていませんw)

物語の冒頭から驚き!

本作は、主人公賢司(けんし)・リチャーディーの父・海部直彦の「シ」から幕を開けます

いきなり何が驚きって、この父・海部直彦のご職業……作中では元伊勢・籠(この)神社も実在しており、さらには実在する第八十二代宮司は海部光彦氏とおっしゃられる

参考
ZIPA
NG TOKIO 2020「元伊勢『籠神社』は 伊勢神宮のふるさと(その壱)」 >> 宮司新刊書のご案内

丹後一宮元伊勢籠神社 – 公式サイト

いや、そこまで寄せるんですか!?

許可取りされるときなど、さぞ驚かれたことでしょうねぇw

ってか、まさかされてないとか!?(笑)

たしかに帯やタイトルページの次のページには「この小説における神名、祭祀、宝物、文献、伝承、遺物、遺跡に関する記述は、すべて事実にもとづいている」って書かれてますよ

いや、その本気度にやられましたw

瑞穂の国 – P52 より

謎の暗号が早々に登場して、主人公・賢司の昔の同僚との再開も果たしたところで、話題は一旦、下鴨神社に移る

この下鴨神社の簡単な……いや、それなりにしっかりした紹介に続いて、月次祭(つきなみさい)の予行が行われている場面となる

純白の浄衣と立烏帽子で正装し本殿に集まる神職の中に登場する小橋直樹

この小橋は「真の神道を守り通さねば──。」(「アマテラスの暗号」P53 より)と考えていた

本文中で解説される神道の本来の姿、現代における神道の存在価値などを読んでいると、突然よぎったのが「この小橋って人、もしかして竹田恒泰先生では?」(笑)

本文中で解説される神道を圧迫する宗教的要素にくわえ、政治的な要素についても触れられており、この辺りから竹田先生の姿が浮かび上がってきましたw

まだまだ修行が足りませんでしょうか(何の?w)
(´・ω・`)

まとめ

プロローグの次にある”再開”でいきなりレッド・ツェッペリンの「天国への階段」が流れてくる(まぁあくまでも本文中に……です)ところから度肝を抜かれて進んでいくストーリーに、ひとつひとつの節に吸い込まれてしまい、まだ半分も読んでいないのにこんな記事を書いちゃいました(笑)

果たして読み終えた時、ここに続きを書き込むことが出来るのでしょうかw

古事記や寺社仏閣に、ほんのりでも予備知識のある人(あとロック好きな人w)には、吸い込まれる小説ではないでしょうか

529ページの【了】の文字が、遠いやらそうでもなさそうやら

どんな結末が待っているのでしょう?